茜と夏稀の日常

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まえがき

これは 末代 Advent Calendar の3日目の記事、もとい作品です。
藍川茜さんについては「Akane」を、 日下夏稀さんについては「ぼくのかんがえたさいきょうのCrypkoプロフィール」を参照してください。

設定

「学年は同じだけどクラスは別で、帰り道にたまに会うと夏稀さんが茜さんを妹みたいにかわいがる一方でどうしても胸のサイズの差を気にしてしまう」

本編

12月だ。本格的に寒くなってきた。 夏稀「んー、じゃまたねー」 そういって、穂や朋未と別れた。彼女らは部活の雑用があるとかで、もう少し残っているそうだ。高3も暮れというのに大変だなあ、と夏稀は少しだけ同情した。 夏稀はもちろん部活に入っていない。最初からだ。ここは田舎ではないので加入が強制されないし、特にやりたいこともなかった。
さて、今日は何をしようか。またkb10uy先パイの家におしかけてしっぽりまったりエッチするのも悪くないが、たまには他の女の子とも絡みたい。 そう思い立ち、美少女であふれ返る放課後の廊下を見回す。

少し小柄な背丈に青髪セミロング。一目でわかるネコ耳帽子。
間違いない、「あの子」だ。

夏稀「あーちゃんっっ!」 茜「おわっ、夏稀ちゃん」
藍川茜。
彼女こそ、「末代鯖」の看板娘にして、この学園で最大のバストサイズ(驚異の80cm!)を誇る、国士無双の美少女だ。
夏稀「んん~会いたかったょぅ~」 茜「もう……休み時間とかに来ればいつでも会えるのでは……」 夏稀「んまぁそうだけどさー、やっぱりこうして放課後に会うのが一番好きなんだよなぁ~」 茜「いや、その……はやく外に……」 感極まった夏稀は、思いっきり茜のことを後ろから覆い被さるように抱きしめた。 そんなことをすれば往来の生徒たちの目を引かないはずはないのだが、夏稀はそういうことを気にするたちではない。 つまり、いつも茜だけが小っ恥ずかしい思いをしているのだ。 茜は一刻も早くこの場を立ち去ろうと、まとわりつく夏稀の体を引きずりながらなんとか正面玄関に向かった。
夏稀「えへへ、ごめんごめん……廊下でやらないように気をつけるね」 茜「もうそのセリフ264回は聞いたよ……」 夏稀「そんなにやってたっけ?まあいいじゃん」 茜「よくないよ!」 夏稀「あ、このあとヒマ?それなら一緒にどっか行かない?」 茜「もうここじゃないとこならどこでもいいから行って……」
かくして二人はゴイセンへやってきた。 茜「ゲームセンターって不良のたまり場なんじゃないの?」 夏稀「むしろゴリラの生息地なんじゃないかなー」 茜「確かにそうかもしれない……」 茜は妙に納得してしまった。なにより自分自身が(音ゲー的な)ゴリラだからだ。 夏稀「そういやあーちゃん何か音ゴイしてる?」 茜「某フレクやってる」 夏稀「某フレクかー……やったことないな」 茜「夏稀ちゃんは?」 夏稀「アタシ?アタシは某ンゲキ始めたんだ~」 茜「某ンゲキとはまた珍しいね」 夏稀「まぁね……(苦笑)。kb10uy先パイがやってたから対戦したくて始めたんだけど」 茜「あー、その気持ちはわかるかも」 このとき初めて、二人はお互いが音ゲーマーであることを知ったのだった。 夏稀「でもせっかく女二人なんだしさ、もっとかわいいことしない?」 茜「かわいいこと?」 夏稀「うん、例えば……」
茜「おぉぉ……」 夏稀「おぉぉ……」 音の洪水をかき分けてやってきたのは、いわゆるプリクラマシンだ。

夏稀「折半で300円ずつ出そっか」 茜「高いんだね……」 夏稀「音ゲーが安すぎるんじゃよ……」 茜「:sokka:」 どこか釈然としない心持ちになりつつも、茜は300円投入した。続いて夏稀も手際良く300円投入する。 茜「迷いがないね」 夏稀「これは某ンゲキの影響だね……」
ボイス「ようこそ!写真写りを選択してね!」 夏稀「あーちゃん写真の好みとかある?」 茜「好み?」 夏稀「小顔モードとか、そういうの」 茜「普通でいいよ(……これ誰だろ?)」 夏稀がタッチパネルを操作しながら、茜はシステムボイスの声優について思いを馳せていた。 ボイス「写真を合計5回撮るよ!カメラの方を見てね!」 茜「すごい早い……」 夏稀「なんか穂と一緒に何回も撮ってるうちに慣れちゃった」 ボイス「3, 2, 1 ....」
ボイス「ゼロ!ゼロ!ゼロ!(パシャッ)」 夏稀「ブフッッ」 茜「夏稀ちゃん!?」 夏稀「ンフフ……大丈夫、なんでもない」
ボイス「2枚目を撮るよ!」 夏稀「ほらほら、もっと近くきて」 茜「えっ」 茜が反応するより先に、夏稀は茜の肩に腕をまわしていた。 茜(あ……夏稀ちゃんの身体、あったかい……) ボイス「ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!(パシャッ)」
ボイス「3枚目を撮るよ!」 夏稀「あ!手でハート作ろ!」 茜「えっっ」 ボイス「ゼロ!ゼロ!」
……という感じで、唐突な催眠に夏稀は不意をつかれつつも、なんとか5回分の撮影を終えた。

ボイス「デコレーションするよ!この中から2枚選んでね!」 茜「……あー!夏稀ちゃん私のおっぱいを~!」 夏稀「え~?何のことかな~?」 茜「とぼけないで!」 そこにはさりげなく茜の胸に手をやる夏稀の姿がバッチリと収められていた。 明らかに揉んでいましたといわんばかりの手の形である。 茜は抗議しようとしたが、撮られている間に気づかなかった自分も自分だと思い、それ以上夏稀をせめないことにした。
二人のデコレーションの結果、このようなものが完成した。 夏稀「うーん、もうちょっと盛ったほうが良かったかなあ」 茜「そうなの?」 よくあるマシンは意味不明なほどデコレーションのための時間が長く設定されている。 二人は結局、その制限時間の半分以上を残して確定してしまったので、どちらかというとプリクラというよりはクソコラのような様相だ。 その割に背景は種類が少なく、茜は迷った挙句謎のヨーロッパの古城をチョイスした。印刷結果を見ると中々シュール。

夏稀「クラスのみんなと撮るときは描かない面積のほうが小さいぐらいなんだよね」 茜「それはまた……すごそう」 夏稀「まあ今日はあーちゃんとだからね、はい」 茜「?」 夏稀「シール半分あげる!」 茜「ほんと……!?ありがとう、大切にする……!!」 夏稀「どういたしまして」
夏稀「いやーすっかり遅くなってしまった」 茜「真っ暗だね」 夏稀「さすがに18クレはやりすぎた……あーちゃん帰り大丈夫?」 茜「あんまり大丈夫じゃないかもしれない」 夏稀「Oh……」 茜「いざとなったら紅羽さん呼べばなんとかなるけど」 夏稀「フムーン……あ、じゃあうち来ない?今日一緒にプリクラ撮ったのも何かの縁だし」
イメージ画像(事実とは異なる場合がございます) コートを羽織って重装備の美少女二人は、誰もいない住宅街の路地表をゆっくりと、それでも確実に歩いていく。 茜「もうすっかり冬だねえ」 夏稀「だねー……」 特に話題が提供されることもなく、二人のあいだの沈黙はわずかな雲と弥に透き通った月光、そして高々可算個の星々がおりなす夜空へすうっと吸い込まれていく。 夏稀(しまった…こんなところで口下手スキルが発動してしまうとは……) 茜(………) 自販機もなければ、街灯すらほとんど見当らない。 夏稀「…………」 茜「…………」 時間だけが過ぎ、家までの距離だけが減っていく。 茜「……こ、この辺は星がよく見えるね!」 夏稀「スェ!?あ、ああー、そうだね、このへんは他の光が少ないしイルミネーションガチ勢もいないしね」 茜「うん…なんか……すっごくロマンチック……」 夏稀「そ、そう……かな……そうだね……」 そんな茜のセリフに反して、不思議と夏稀の心は落ち着いたままだった。

夜の空気が夏稀の頬をやさしく冷ましてくれるから?
某ゲキのやりすぎで動揺する肉体的リソースがもうないから?
夏稀(ううん、きっと……) 夏稀(アタシは、あーちゃんと一緒にいるのが…好きなんだ)
夏稀(あ……もうすぐ、アタシの家だ) 夏稀(もう……) 夏稀(もう着いちゃうのか……) 夏稀(もうちょっとだけ、この空を……あーちゃん……茜と……)

感想

思ったよりも日下夏稀さんは普通のJKをやれるのかもなあと思いました。
藍川茜さんと同じ学園説はけっこうお気に入りなのでこれからも活用していきたいですね。
(P.S. ほたへ 勝手に妄想してすいません)
明日は はちみつ さんの記事です。

つづけ

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