ミズタマリコネクト 2

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tochittan

tochittan (tochittan)


教室に戻ると、給食の時間特有の浮かれた空気に満たされていた。しかし、そんな中、不安そうな顔もいくつかあった。

「ねぇ、ゆみ大丈夫なの?」

そう聞いてきたのは、ゆみの仲良しグループのひとりだ。

「あぁ。気持ち悪かったみたいだけど、少し休んだら落ち着いたよ。午後の授業には出たいって言ってたぞ」

たぶんこれが、ゆみの期待する返答だろう。

「そっかー。すごくつらそうだったから、重症なんじゃないかって心配したよー」

彼女は緊張を解いた。これで俺の務めは果たしたかな。そのまま給食をもらい、自分の席に戻った。

「お前、鬼の形相だったな」

そう言うのは、前の席の友人だ。

「形相って、俺の前の席なんだから顔見てないでしょ」

「いやぁ後ろ姿が鬼気迫るというかさ。保健委員の義務感? それとも、やっぱり佐々木のことだから?」

「っ……! …………ゆみだから、だよなぁ……」

俺とゆみがカップル説というのは耳にたこができるほど聞いてきた。付き合ってるのか聞かれたときは、いつも曖昧な返事をしてきた。

実際、俺たちは曖昧な関係だ。気持ちを確かめたことはない。ただ、少なくとも、ゆみが俺に触れられるのを嫌がったことはなかった。だから、たぶん……。
俺がゆみを意識し始めたのは、小3のことだ。

その日は、俺とゆみと、ふたりの母親で、アスレチック公園に遊びに行った。その公園には、丸太とロープでできた遊具がたくさんあり、数時間遊びまわった結果、へとへとになった。俺は、ロープをつかみ続けてぱんぱんになった腕を見ながら、間違いなく筋肉痛になると、これからの数日を憂えた。

一方ゆみは、俺が怖くて諦めたアスレチックにも果敢に挑んでいた。そして、遊び終えた後は、まだもうひとっ走りできそうな笑顔でアイスクリームを頬張っている。

「ゆみ、まだいけそうな顔してるね」

「うん、時間があれば、もう一回水上コースまわりたい!」

本当にまだやる気のようだった。しかし、時間もそうだが、一度水上コースでびしょびしょになった靴を取り替えているので、もう替えがない。まだ遊び足りないゆみも、それは理解しているので、帰ることになった。

遊び足りないと言っていたゆみも、車に乗ってからは大人しかった。疲れてないわけではなかったのだろう。行きとは違い、静かな車内だった。

今になって考えてみれば当たり前のことだが、休日・夕方の上り方面の高速道路は基本的に混雑する。その日も例外ではなかった。のろのろと進む車の中で、俺はトイレに行きたくてそわそわしていた。

「お母さん、あとどのくらいかかるの?」

「このペースだと30分はかかるんじゃないかな」

「えー、トイレ行きたい」

行きにパーキングエリアを見た記憶もなかったので、無理な話だと思いながらも、一応報告はしておいた。

子供の膀胱というのは、意外と容量を自覚できないもので、30分くらいと高を括っていたが、それから5分経ったころには、俺は股間を揉まずにはいられなかった。

しばらく、股間をもんだり、足をばたばたさせて紛らわせていた。しかし、数分が経つと限界を感じた。気を抜いたらじわっと温かさが広がっていくような予感がし、困ったときの親頼みをしようと思ったが、ゆみにそんな姿を見られるのも恥ずかしいなと思い、寝てるかなとゆみの様子を窺ってみた。

目に飛び込んできたゆみの姿は、予想外だった。唇をきゅっと結び、両手で股間を握りしめ、じっと外の様子を見ていた。目には涙が溜まっていた。

これは一大事だと感じた俺は、ゆみに話しかける。

「ゆみ! 大丈夫!?」

「グスン……おしっこ……もう我慢できない……」

俺のせいだ。俺がずっと我慢していたから、ゆみも何も言わずに我慢してたんだ。様子からして、一刻を争うようで、急いで助けを求めた。

「お母さん! ゆみがもうダメそう」

すると、助手席に座る俺の母親は、ゴミ袋として使っていたレジ袋の中身をバッグに詰め替え、そのレジ袋を渡してきた。

「これにしちゃいなさい」

俺は受け取ったレジ袋を、すぐにゆみに渡した。しかし、受け取ったゆみは、困惑していた。

「ど、どうしたらいいの?」

揺れる車内で、レジ袋に放尿する方法がわからないようだ。確かに考えてみれば、ひとりでするのは危ない。俺が手伝うしかなさそうだ。

「俺が袋持ってるから」

そう言うと、ゆみは一瞬躊躇するような顔をしたが、背に腹は代えられないようで、「うん」と返した。

ゆみは、靴を脱ぎ、ハーフのデニムとパンツを座席の上に脱ぎ捨て、後部座席と運転席を支えにして、中腰になった。

「いいよ」

その合図で、俺はレジ袋を広げ、ゆみの股の下へと持っていく。視界は、ゆみの割れ目がドアップだ。その光景に緊張が高まったが、同時に、両手が使えなくなり、自分の股間を押さえるものがなくなったことに気づいて、激しい尿意に襲われた。

「これで、大丈夫か?」

「うん。……じゃあ……するね……」

そう言ってから、数秒力んで、

くしゃくしゃくしゃくしゃ…………

レジ袋におしっこが当たる音が響き始めた。

俺は目の前の割れ目から気持ちよさそうにおしっこが放出されていく様子を見ているしかなかった。それは、苦痛な時間だった。レジ袋がズレないように、腕を固定したまま、足の指にぐっと力を入れ、自分の尿意と戦っていた。

ゆみは、はぁはぁと気持ちよさそうな呼吸をしながら放尿を続けている。俺は早く終わってくれと願うしかなかった。

やがて水流は弱くなり、最後にぴゅーっと残りを出し切った。ゆみがおしっこを出し終え、あそこに付着したおしっこが、2滴落ちたのを確認して、すぐに催促した。

「ゆみ、袋持ってて! 俺もうダメ!」

ゆみは慌ててレジ袋を受け取った。ゆみが状況を理解している間に、俺はおちんちんを露出させた。

「ここでするから、お願い!」

俺は左手でヘッドレストにつかまり、右手でおちんちんを制御し、ゆみが持ってきた重い袋に的を定めた。

準備ができた瞬間、すべての緊張が抜けていった。

徐々にくしゃくしゃぴちゃぴちゃと音が響き出した。

そこからはもう、気持ち良さしか覚えていない。レジ袋がおちんちんに接触するたび、柔らかく、気持ち良い感触に包まれた。

少し余裕を取り戻して、ゆみを見やると、おちんちんをガン見していて恥ずかしくなった。しかし、こぼさないようにするには、そうしてもらうほかないので、文句は言えない。ゆみもきっとこんな気持ちだったのだろう。

それからさらに数十秒間、恥ずかしさで落ち着きを失いながらも、レジ袋に流れ込んでいく水流を眺めていた。

すべてを出し切って、しばらく放心していると、ゆみが「終わった?」と聞いてきた。

「あ、うん」

我に返った俺は、急いで股間をパンツに収めた。そこで、ゆみが下半身丸出しのまま膝立ちしていることに気づいた。

「袋持たせてごめんね」

そう言って、レジ袋を回収した。レジ袋はさっきよりもずっと重かった。レジ袋から解放されたゆみは、こちらに背を向けて、ズボンを履いていた。お腹はすっきりしたにも関わらず、車内の空気は気まずかった。

黄色く重いレジ袋を、中身をこぼさないように抱えながら、家路についた。頭の中は、ゆみのきれいな割れ目のことでいっぱいだった。

その日以来、ゆみを見る目が変わった。ゆみを見ると、恥ずかしいような、むずがゆいドキドキを感じるようになった。そんな心情と裏腹に、自然と視線がゆみのほうに向いてしまうようになった。そのおかげで、今まであまり気にしていなかった、学校でのゆみのしぐさを、自然と体が覚えていった。機嫌が良いときは、机に乗りかかって跳ねているし、会話中に耳たぶを触っていたら、つまらないという意思表示だ。そんな中で、稀にしか見せない本当に不機嫌な姿を見てしまうと、俺は居ても立っても居られなくなってしまうようになった。
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