幼馴染「えっちしない?」

pakutoma
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pakutoma @pakutoma
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幼馴染とえっちしたくない?

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「あの、めっちゃ突然なんだけどさ」

美咲は突然切り出した。

「えっちしない?」

「は?」

そう答える他ない。意味分からんし。

「いやだって冷静に考えてみてほしいんだけど、私と春希って、そういう関係じゃん?」

「そういう関係?」

「恋人」

「えっ」

えっ、である。恋人になった覚えはない。美咲とはここ十二年来清く正しき幼馴染である。一度もその区分からはみ出した覚えはないのだ。

「えっじゃなくて。いや冷静に考えてありえなくない?ただの幼馴染は私の部屋に週3で来ないでしょ」

否定しにくい。小学三年生、美咲が俺の通う小学校に引っ越してきてから、自分の母親による監視を避けるために片親である美咲の部屋に入り浸って来たのは確かだ。

初めはそれを訝しんだ美咲の母親とも仲良くなり、休日に遊びに行くと昼食が用意されるようになってからも十一年は通い続けている。

幼馴染とはいえ女性の部屋に通い続けているのは、流石にどうだろうかと自分でも考えてはいるのだ。

「そうは言っても、俺と美咲は小さい頃からこうしているわけだし。兄弟姉妹みたいなものだと思えば」

「兄弟姉妹は兄離れとかするわけじゃない。私達は週一で一緒にお風呂に入ってる。明らかにおかしいでしょ?」

とても否定しにくい。なんとなく習慣で一緒に入浴をしているが、自分でも異常だとは思っているのだ。小学四年生の頃、二人の間で流行っていた本の話に夢中になりながら、美咲の母からお風呂に呼ばれた結果、なんとなく一緒に入ってしまったのがだらだらと習慣付けられた結果、大学生になった今でも週に一度は一緒に入っているのだった。

「それはまあ、三つ子の魂というか。大体美咲だってそれを続けているんだから、幼馴染としてそれを行ってきたわけじゃないのか?」

「私は全然そんな気はなかったけど」

「えっどういうこと?」

「そもそも私、初めてお母さんに春希のこと紹介した時、彼氏だって言ってたよ」

「えっどういうこと???」

「お母さんの中では、春希はずっと私の彼氏という認識になってるよ、多分」

「マジか」

「マジ」

「えー……。なんか思い返すとそんな気もしてきた」

美咲の母さん、思えばずっとそんな扱いを俺にしていた気がする。

「というわけで、世間からの私達の扱いがとっくの昔に恋人であることを認識したらですよ」

「はい」

「えっちしない?」

「は?」

いや意味分かんなくない?

「いや『は?』じゃなくて。論理的に正しいでしょ、えっちするべきでしょ」

「明らかに踏むべき工程を数十個踏み外してるよね?告白とか」

「好き。大好き。初めて話したときからずっと好きだった。春希のことだけ考えてこの十二年過ごしてきた。」

「えーっ、えー」

「ねえ……えっち、しよ?(上目遣い)」

「いや(上目遣い)じゃなくて。そもそもカッコウワメヅカイって言いながら上目遣いをするな。キュンと来るものもキュンと来ない」

「えっキュンと来るの」

「来る」

「マジ?」

「そりゃあ……ずっと好きだったし。初めて話したときからではないけど、十一年くらいは」

「マジかー」

「まあ、そうだよ」

「えっちしない?」

「どうしてそうなる?」

「え、したいから。したくない?」

「そりゃしたくないかと言われれば、したいけど」

「しよ?」

「……わかった。」

このあとめちゃくちゃセックスした。